アジアリーグ・プレーオフ・ファイナル 2015-2016を前にして、特に印象に残っているシーズンを振り返ってみました。2011-2012シーズンのファイナルは王子イーグルス(レギュラーリーグ1位)とアイスバックス(RL3位)で争われました。チーム史上初のプレーオフ・ファイナル進出を果たしたアイスバックスではありましたが、セミファイナルで守護神#44福藤選手が負傷、ルーキー#38小野選手がファイナルのゴールを守りました。
2012/3/11 プレーオフ・セミファイナル 第5戦
IceBucks 4-3 Halla
2011年3月11日に発生した東日本大震災により2010-2011シーズンのプレーオフ・ファイナルがキャンセルされただけではなく、チームの地元やホームリンク、親会社が甚大な被害を受けました。そうした様々な困難を乗り越えてのシーズン・インでした。
1P 4分7秒、アイスバックスゴール前でのハルラ選手との接触で、#44福藤選手が負傷退場。試合序盤のアクシデントにより急遽出場することになった#38小野選手は時計を見上げながらのリンクイン。
このピンチにも、アイスバックスは#48上野選手、#51デイビット・ボンク選手、#67アンドリュー・コゼック選手の得点で 3-0 と試合をリードします。
2P 23分43秒に#44福藤選手が治療から復帰、#38小野選手は大役を果たしてベンチに退きます。
アイスバックは、2P 27分02秒に失点を許すも、37分53秒に#67アンドリュー・コゼック選手がこの試合2点目のゴール。4-1で2Pを終えます。
アイスバックスは3Pのハルラの猛攻を2失点に抑えて4-3で勝利。初の決勝進出を果たしました。
また、プレーオフ・セミファイナルで2連敗してから3連勝で逆転して勝ち抜けしたのは、現時点でこの対戦のみです。
Asia League fact: only 1 team has come back from 0-2 in a series to win 2011-12 semifinal
— asianleaguehockey (@hockeyinasia) 2016年3月15日
Nikko Icebucks vs Anyang Halla#alhockey
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2012/3/17 プレーオフ・ファイナル 第1戦
Eagles 4-6 IceBucks
ハルラとのセミファイナル第5戦で負傷した#44福藤選手は、試合中に復帰したものの、ファイナル出場はならず。ルーキーの#38小野選手が先発します。普段は黙々とシャッターを切る自分も、このときばかりは「ドン・ドド・ドドン・ドドン おのこーへー」を叫んでおりました。
クレインズとのセミファイナルを3連勝でスイープした王子イーグルスは、試合間隔が空いてペースを乱したか? アイスバックスが面白いように得点を重ね、2Pを終わって6-2とリードして3Pを迎えます。
3Pの王子イーグルスの猛攻を2失点に抑えて、アイスバックスが6-4で勝利。苫小牧で残り2試合を連敗したとしても、ホーム霧降でファイナルを戦える状況を作りました。
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2012/3/24 プレーオフ・ファイナル 第4戦
IceBucks 3-4 Eagles
苫小牧での第2戦、第3戦は王子イーグルスが連勝。王手をかけて霧降に乗り込んだ王子イーグルスは、3P 46分32秒までに 3-0 とリード。しかしここはアイスバックスのホームリンク、霧降劇場。何が起こるか分からない?!
3P 48分31秒、#8尾野選手がブルーライン付近から放ったシュートがゴール!
続いて 49分01秒、#86ソン・ドンファン選手がコースを変えて2点目を王子ゴールへ!
そして55分38秒、キャプテン#18鈴木選手が同点に追いつくゴール!
試合は、Over Time へ...
66分19秒、王子イーグルス#21久慈選手の決勝ゴールが決まる。
アイスバックスから王子イーグルスへと、同じ道を辿ったアイスバックス#34高橋選手とイーグルス#61春名選手。高橋選手に続いて春名選手もアイスバックスへ戻ってきて#44福藤選手、#38小野選手とチームメートになるとは、この時は思いもしませんでした。
霧降で沸き起こった春名コールに驚き、涙する春名選手...
王子イーグルス キャプテン#16斉藤哲也選手、#19斉藤毅選手がアイスバックスに来るとは、なおさらです。
移籍、引退でアイスバックスを去った選手たちも...
アイスバックスが次にファイナルに進出するときには、どんな顔ぶれになっているのでしょう?!
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